9624 Production 雑感記

9624Pが 色々思っている・感じているコトなど。

編集長のレトロゲームな日々


■「ちあり」のインベーダー


昨日の夜、急に連絡があって今日は仕事となった。
…打ち合わせという事で、3時間程度で解散となる。
年度の替わりで、色々あった事からの出勤だった為か
仕事場から出た時に、気分を晴らそうと買い物へ向かった。


『HARD OFF』
普段はゲームショップでレトロゲーム探索をするが、
今日は近場の HARD OFF へ行く事にする。目的は…
『ジャンクコーナー』だ。最近は PSP やら DS のソフト類が
ゲームコーナーに立ち並んでいるが、同じゲームと言えど、この
ジャンクは本当に心が休まる。自分にとってはまさに『癒し』だ。


ボックスに無造作に詰め込まれているファミコンソフト。色褪せた
スーパーファミコンのソフトに混ざっているメガドライブのソフト。
もちろんほとんど裸ソフトだ。プレステのソフト郡に混ざっている
3DOメガCDのソフト。同じソフトばかりが目立つセガサターン
周辺機器コーナーは、様々な機種のコントローラーとコードが絡み
カオスな状態。本体とお飾りでついているコントローラーがセット
で販売されているPCエンジン。ディスクシステム(動作せず)に
MSX。そしてパワーグローブ
… HARD OFF のジャンクは本当に素晴らしいと思った。


無我夢中でファミコンソフトを漁っていると、ハドソン発売の
ミッキーマウス』を発見する。(このゲームの曲は国本さんが…)
等と、通ぶっている自分に浸っていると、目に付いたのが『名前』。
貸し借りの時にトラブルにならないようにと、親が名前をソフトに
名前を書いていた時がある。またご丁寧に名前を記入する欄のある
ソフトだってあったくらいだ。
ナムコのPCエンジンHuカードとかな。)
中古ソフトの買取査定で足を引っ張り、皮算用のアテが外れて
ショボくれた中学生の頃の思い出が蘇る。


「けんた」「ようすけ」「ゆうじ」etc... 綺麗な漢字は親が書いた
のか?・・・ミミズののたくったような字は自分で書いたのだろう。
等と、こんなソフトに出会えるのもジャンクコーナーならではの魅力。
そしてこの『ミッキーマウス』に書かれていた名前が『ちあり』だ。


名前からして女性であろうと思った。ソフトもソフトなだけに裏付け
られる。目に付いたのも、普段書かれている名前は男性の名前が多い
だけに、ちょっとしためずらしさからだったと思う。ソフトを棚に
戻し、再びソフトを漁る。今度はスーパーファミコンの棚を物色して
いると『ファイナルファンタジー?(箱付き)』の箱に『ちあり』の
文字を発見する。


ファミコンスーパーファミコン…と、この『ちあり』は歩んだの
だろうか。彼女は バッツやレナ 達と共に冒険をし、シルドラとの
別れに涙し、ビックブリッジで死闘を繰り広げ、ギルガメッシュ
笑い、オメガに泣き、クイックでエクスデスに立ち向かったのか。
知る手段はない。いや、その『ちありのFFV(箱付き)』を購入
すればわかるかもしれない。


そして、今度はスーパーファミコンスペースインベーダー
にも『ちあり』の文字が書いてあった。ソフトのみだが、結構
綺麗であまり遊んだような痕跡はなかった。シューティングは
あまり好きではないようだ。・・・と、勝手に推察する。



「105円か・・・。」
ソフトを手にし、同じ値段で売っていた『PSマウス』と共に
レジへと向かう。210円を店員に渡し、商品を受け取る。
「ちあり」のインベーダーは、自分の物となった。
「ちあり」がどんな人かはわからない。どういった理由でソフトを
売ったなんてのは知った事ではない。でもこの「インベーダー」は
それを知っているなんて事を考えると、ちょっと面白かった。


ゲームには思い出がたくさん詰まっている。
このソフトも、きっとそんな一本なのだろう。
「インベーダー、こんなオッサンだけどよろしく。」


インベーダー:ヤダーっ!!

↑こんな子がイイー!!


ソフトにも選ぶ権利がある・・・ってか。